
北海道の広大な牧草地で育まれた、さまざまな種類の牧草。
しかし、牧草の取引にあたっては「写真では分からない」「品質が不安」と感じる牧場も少なくありません。
そこでニッセン産業では、牧草の質や状態を事前に“見て選べる”ようにするための取り組みとして、YouTubeを活用した動画による情報発信をスタートしました。
さらに、牧草を比較・検討・購入できるサービスも展開しています。
YouTubeでわかる牧草の質感・状態
ニッセン産業では、北海道産の牧草をもっとわかりやすく、もっと選びやすくするための取り組みとして、YouTubeチャンネル「ニッセン産業 牧草ちゃんねる」(https://www.youtube.com/@nissen-bokusou)を開設しています。

このチャンネルでは、生産者が売り渡しを希望する牧草の検品の様子を動画で紹介しています。
牧草が収穫された地域、刈り取り時期、色や質感、匂い、乾燥状態など。
動画でしか分からないリアルな情報を発信しており、「どんな牧草が届くのかイメージしやすい」と好評をいただいています。

現物を確認することが難しい遠方の牧場主の方々にも、より安心してご購入いただける仕組みとして活用されています。
さらに、動画と連動する形で活躍しているのが、ニッセン産業独自の牧草流通システム「N-ROUTE(エヌルート)」です。
運賃込みの価格比較が可能!「選べる牧草」が常識に
これまでの牧草取引では、牧草販売会社や飼料会社が用意した1~2種類のサンプルの中から選ぶのが一般的でした。
選択肢が限られているうえ、運賃を含めた最終的な価格が見えづらいという課題がありました。
N-ROUTEでは、ニッセン産業が仕入れ案件としてお預かりしたすべての牧草を一覧で掲載し、配送先の牧場までの「運賃込みの価格」で比較検討できるようになっています。

動画で視聴した気になる牧草について、N-ROUTE上で詳細な案件情報を確認して購入する。そんな流れができています。
また、N-ROUTEでは、4時間に一度出荷状況が更新されています。
売れた案件の残数の減算、完売で終了した案件は取り下げ、新案件のエントリーなどがタイムリーに確認できるようになっています。
北海道内だけでなく、全国の牧場関係者の皆様にも役立つ情報ツールとして機能しています。
牧草の購入を検討している牧場が『今、どんな牧草が、どのくらいの価格で、どのくらいの数量を調達できるか』がわかることで、計画的な飼料調達が可能になります。
このような仕組みが、北海道産牧草流通の斬新な取り組みとして認知され、2024年11月22日には、業界紙『酪農スピードNEWS』(https://www.dairyspeednews.jp/article.php?aid=2972)にも掲載されました。
“牧草市場”としての役割。買い手・売り手が納得できる取引を
N-ROUTEが目指しているのは、牧草流通の「市場化」です。
価格や品質が明示され、選択肢が可視化されることで、買い手(酪農家)も売り手(牧草生産者)も、より納得感のある取引ができるようになります。
「良質な牧草なら高くても欲しい」「少し品質が落ちても安く大量に欲しい」または「高く売れないなら自家用にしたい」「安くても良いので早く売りたい」など、多様なニーズに応えながら、地域内での余剰牧草の有効活用にもつなげていく。
N-ROUTEは、そんな新しい牧草流通の未来を描いています。
北海道産牧草の良さを、もっと多くの人に知ってもらい、もっと活用してもらいたい。
そのために、これからも私たちは動画とシステムの両面から、“見える牧草取引”を広げていきます。
N-ROUTEの登録はこちらから(登録無料)
→https://forms.gle/vWLfia1cHNHwCFHo6