３月２８日、初めて開催したファームノートの釧路セミナーを無事終えることができました。
来場者の皆様には「Farmnote」がいわゆる「業務改善アプリ」ではなく、世界を代表する「牧場収益を増やす仕組み」を本気で作ろうとしており、それが少しづつ実現しようとしていることがお解り頂けたことと思います。
第一部の藪内先生からは、酪農の収益性を上げるための方策を色々とお話いただきました。先生によると、「酪農経営は製造業であり、製造業にとっての使命である固定費圧縮→単粗利増加を達成するためには、まずは生産量アップ（乳量アップ）が不可欠。全農家に当てはまるわけではない六次化・放牧などよりも優先されるべき。」だそうです。また、サービス業をはじめどんな業態・業種であっても利用される「ＫＰＩ」（重要業績評価指標）の監視は非常に重要で、酪農収益改善に向けての最重要ＫＰＩは「ＩＯＦＣ（乳代売上－飼料費）」や「妊娠率」であるとのこと。日本の現状では、どちらのＫＰＩも監視できている牧場は少ないそうです。
第二部では株式会社ファームノートの山澤氏から「Farmnote」が導くＫＰＩの監視システムや、問題の抽出から検証・改善へのサイクルの実効性などの説明がありました。「Farmnote」を利用すれば、ＫＰＩの元となる様々な経営データ（繁殖管理、牛群管理、個体管理、疾病管理、スタッフの管理など）を誰でも簡単に入力し、情報を一元化することができるため、ＫＰＩをリアルタイムで監視することはもちろん、スマホに送信される予定通知による人為的な抜け漏れの防止、情報共有によるスタッフの成長など、酪農経営全般をフォローアップすることができること、クラウドシステムなので酪農現場から直接反映された追加機能を随時最新バージョンで使用することができ、「Farmnote」とともに世界と戦う酪農へと進化していくことができること、夏には人口知能を搭載した「FarmnoteClor」が発売になり、経営者や人が担う役割に大きな変化が訪れるかもしれないということなど、大変興味深いプレゼンテーションでした。
ご来場いただきました皆様、まことにありがとうございます！
酪農現場は日進月歩、着実に科学技術が導入されていくドラスティックな業界であることを改めて思い知らされるとともに、そのような環境変化や最新情報と常に向き合うことで、初めて「北海道農業のお役に立つ」ことができるものと学習しました。これからも見逃せない「Farmnote」の斬新なサービス展開については継続的に皆様にお伝えしていきたいと思います。
長文にお付き合い頂きありがとうございます。次回からは軽めにアップしますね。
