いつもありがとうございます。ニッセン産業社長の原です。
弊社のヘルパー社員である佐藤が別海高校農業特別専攻科に通い始めて1年が過ぎようとしています。2月に行われた研究活動発表会に保護者(?)としてオブザーブして参りました。
年間を通じて酪農を学びながら、自信が研究したテーマについて発表する会でしたが、ある生徒は子牛の飼育改善、そしてある生徒は草地更新時の除草剤の費用対効果などテーマはさまざまでした。私も認識不足だった繁殖健診で行うPAGs検査などの研究結果は非常に専門的、先進的でとても驚きました。そして、堂々と発表されている生徒の皆様に感心しながら拝聴させていただきました。
佐藤は「4つのムダをなくすために」というテーマで発表を行いました。作業の質と時間が評価される酪農ヘルパーらしいテーマです。
まず清掃の概念である5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の酪農現場での有用性の説明から始まり、酪農作業の各工程に潜んでいる作業上の無駄について改善するという内容でした。
驚くほど詳細に検証されており、会社では見せない2年目社員の頼もしさに感動を覚えずにはいられませんでした。
先輩に毎日怒られて萎縮していた1年目の時と比較し、現場のことをよく考えながら仕事に向き合っている姿というものをとても強く想像できました。
会社にとっての社員研修である別海高校入学の効果は絶大だったと確信した瞬間でもありました。
発表の最後には「私は将来酪農家になりたいです。」という宣言もありました。彼に莫大な時間とコストを投資してきた会社としては心おだやかではありませんでしたが、酪農とは一切無関係の文系の大学を卒業して新卒で入社してきた若者が、酪農事業に夢を馳せ、将来を描き始めているこの事実は、北海道農業に対してニッセン産業が非力ながら貢献できているということでもあり、その実感と誇らしい思いの方が正直のところ大きかったと感じています。
佐藤には今後も後輩の育成と根釧酪農へのさらなる貢献を期待するところではありますが、このような意識醸成を培ってくれた別海高校の皆様、関係者の皆様には心より深く感謝いたします。
次期新入生になる社員も決定しているところでもございますので、今後ともよろしくお願いいたします。