大稲作地域でもある北海道。 北海道米の味の良さも年々認知度が高まっているのではないでしょうか?
水田の広さも今や一枚3町、5町が当たり前。籾摺りから販売までも一貫して行う米農家さんも増えているようです。どんどん進化していますよね。
籾摺りと同時に発生するのが「もみがら」というゴミ(?)です。以前は野焼きをして堆肥にするか、土地の水はけを良くする暗渠(あんきょ)の材料として重宝したりしていたそうです。
しかし・・・。
最近では、もみがらを燃やすことが道路交通の障害になってしまったり、当然ですが火事の危険性が懸念されるなどの理由で、もみがらの野焼きを厳しく規制する市町村も少なくないそうです。
暗渠としての利用の方も、もみがらによる管の目詰まりが原因で今は使われていないとのこと。ハウス野菜・果物などでの利用や軟白ネギの白い部分を覆うための用途だとか、地域内でも一部では利用価値があるようですが、なかなか発生量には追いつかないのが現状です。
だったらやっぱり「牛の寝わら」でしょ!
となるわけです。北海道では比較的水田のないところに畜産の頭数が多いため、もみがらを遠くまで運搬する必要があります。十勝地域では随分前から豚を始め、酪農育成牛・肉用牛などでの利用が盛んなようですが、釧路・根室地域ではシーズンの運搬が間に合わないためか、あまり進んでいません。
ニッセン産業では、農作物との往復便の利用、産地での一時保管、釧路根室地域での一時保管など、あらゆる方策を試行しています。
なんとか「牛の寝わら」に利用していただく畜産・酪農家さまを増やして、北海道の秋の水田地域にたなびく「煙」を減らしたいものです。