２月１５日北海道大学構内で北海道牛受精卵研究会のシンポジウムが開催され、初めて参加してまいりました。
前段に行われた特別公演では創設者で前会長の金川弘司先生から、牛受精卵移植の歴史と今について学びました。金川先生は牛受精卵移植の世界的先駆者で、その昔、アメリカを本部とする国際胚移植学会を創設された時の主力メンバーとのこと。そんなすごい方が北海道にいらっしゃったとは😲😲
シンポジウムはゲノミックの最新情報がずらり。今は生まれた瞬間に遺伝子配列でその個体の経済価値（産乳能力・病気など）が判ってしまう時代なんですね。種雄牛の改良スピードが格段に上がっていくことはもちろんですが、酪農家にいるメス牛にも経済効果が認められているそうです。ゲノムテストで判明した特徴に基づき、牧場で産乳する個体を決めたり、より経済効果の高い血統を築いていったり、産後の登録ミス（赤ちゃんの取り違え。北米では２０％以上。）なども判明するのだそうです。
素人ながら利用にあたっての質問をしてみたところ、簡単に誰でも始められる制度はすでに整っているそうです。あとは酪農家さんの評価次第とのこと。しっかりした飼養管理があってこその投資だとは思いますが、能力の高いファミリーをより早く揃えることができると思えば効果的なのではないでしょうか。
今後はさらに利用者を増やしデータの確度を高めていくことを推進しながら、受精卵からのゲノムテストや和牛ゲノミックも始まっているそうです。技術革新による経済効果は大好きなのでこれからも注目、楽しみですね(^^)
ニッセン産業 原
