皆さんこんにちは!
朝晩はまだまだ冷え込みますが、少しづつ春めいてウキウキしている釧路の斉藤です😀
2020年は新型コロナウィルスの流行、牧草収穫時期の天候不良で刈り遅れや高水分に悩まされたり等、なかなか厳しい1年でした。
『刈り遅れで成分が低くて全然搾れない』
『草の質が悪くて牛が食ってくれない』
『乳成分が下がった』
なんて声を耳にする事が非常に多くなりました。
そこで今回はアシドーシスとルーメン内のpHコントロールについて触れたいと思います!
なんでこのテーマを選んだかというと、日頃の営業活動で牛舎内や牛の状態を見学させていただく事が多いのですが、農家さんの話を聞いたり牛の状態を観察している中で、農家さんがアシドーシスに気づいていないケースが意外と多かったからです。
例年は良質な牧草を使用していても、昨年の天候不良で刈り遅れによる成分低下や嗜好性低下、高水分による乾物摂取量の低下が多い事で、今までアシドーシスとは無縁だった農家さんにも影響が出ていると実感しています。
まずは簡単なチェックポイントです☺️
・採食量は低下していないか?
・選び食いはしていないか?
・給餌後、約70%以上の牛が反芻しているか?
・軟便や下痢の牛がいつもより増えていないか?
もしこのチェックポイントに心当たりがあれば、アシドーシスの兆候です。
例えばTMRの場合ですが、
・牧草の質が良くなく食いが悪い。
↓
・先に美味しい配合飼料を選び食いして満腹になり、牧草を残す。
↓
・ルーメン内の繊維が足りない為、反芻が弱い。
↓
・反芻する事で分泌される唾液(pHを上げる役割)の量が少ない。
↓
・pHが低下して、消化不良で軟便や下痢になる。
ルーメン内のpHが低下して微生物が死んでしまい、栄養が吸収されずに消化不良となってしまうと軟便や下痢になり、牛の体調が悪くなってしまいます。
そうなるとエネルギーも不足し、乳量も乳成分も下がり繁殖成績も低下し悪循環が続く結果になります😭
そうならないためには、日頃からアシドーシスの予防と早期対策が必要です。
餌の食いが悪く選び食いするなら、餌押しを小まめにしたり(意外と効果的です😀)、繊維が足りなければビートパルプを使ってみたり、重曹を使ってpHを上げたり、エネルギーが足りなければ、pHを下げないノーサンシナジーパワーという製品を使ったり(ちょっとした売り込みです😀)、飼料設計を見直したり、などなど予防や対策はいくらでもあります!
『今年は仕方がない、何とか凌いで新しいシーズンまで我慢する』
と考えている農家さんもきっと多いと思いますが、お力添えできる事があれば惜しみなくご協力させていただきます!
現状に困っている方、何でもいいから何か改善のきっかけが欲しいと思っている方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。
ご相談内容に合わせてベストな方法をご提案させて頂きますので、まずは一緒に問題点をあぶり出すところから始めてみませんか?☺️
心よりお待ちしております!