◆起床~牧場へ出勤
この日は午前3時に起床しました。
目覚まし時計に起こされなければ起きれない時間に起き、外が真っ暗の中準備を進めます。
標茶は昼と夜の温度差が激しく、7月でも朝は寒いので、薄着過ぎないように気を付けて車に向かいます。
車内も冷えているので、暖まるまでが中々辛いです……
◆まずは清掃
車を走らせて1時間ほどで牧場に到着です。
基本的に標茶からだと30分~1時間の牧場に行くことが多いです。
到着するとつなぎを着て、長靴を履き、手袋をして牛舎に向かいます。
前日の午後の作業後からの牛の糞尿が溜まっているので、フンかき棒やスクデッパーなどでフンを掃除し、牛の寝床を綺麗にします。
牧場によってフン掃除に使う道具も様々で重さも様々です。牧場未経験で体力も筋力もないため、最初のフン掃除だけで腕がパンパンになってしまうこともありました。
◆搾乳
酪農ヘルパーのメイン、搾乳です。
簡単に言えば牛の乳を搾るだけですが、かなり気を遣う大変な作業でもあります。
牛舎には必ず搾った乳を溜めるためのタンクが設置されていたり、乳を通すパイプや不純物を取り除くフィルターなど搾乳の準備だけでも手順は多く、間違えると取り返しが付かなくなる大切な部分でもあります。
搾乳中では、牛の4つの乳房を搾るのですが、病気になっていたりして、絶対に搾ってはいけない乳房があります。
牛の体に書いていたり乳房と対応した足にバンドが巻いてあったり、と牧場によってそれを伝える方法は様々ありますが、共通しているのは搾ってしまうと大変な損害が発生してしまうということです。
牛によって形も様々なので、細心の注意を払って搾ります。乳首を濡れタオルなどで拭くときや搾乳する機械であるミルカーをつける際、足をあげたり暴れる牛もいるので、怪我をしないように気を付けることも重要です。
◆給餌
この時は配合飼料を配りました。
一輪車に配合をいれて、全部の牛にいきわたる様にあげます。
一輪車は中腰になってしまうので、腰がとても辛いので、効率よく配れるように努力して配っています。
基本的に1頭につきスコップ擦切り一杯ですが、牧場やその牛によって量が違ったりします。
◆哺乳
粉ミルクを43~45度のお湯で溶かし、バケツないし哺乳瓶に入れて仔牛に与えます。
哺乳瓶で与える場合は仔牛の首の角度に注意しながら与えていきます。
飲みが悪い仔牛もいるので、根気よく哺乳瓶を支えながら飲ませます。
遅くなりすぎるとミルクが冷えて下痢の原因にもなるのでゆっくり過ぎるのもよくありません。
時間がかかる場合は再度温め直すということも必要です。仔牛の下痢は命に関わってくるので、注意が必要です。
このような作業を朝と夕方繰り返して、1日の業務終了です。
まだまだ失敗して注意されることもありますが、しっかり仕事を覚えて、地域に信頼される酪農ヘルパーとなれるよう頑張りたいと思います。
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